つまり不倫なんてする奴はしょうもない

「あん♡あん♡いい……いいわぁ♡あぁ♡」
夜、河川敷の車の中で情事に耽るカップル。俺は望遠レンズでそれを遠くから見つめ、シャッターを切っていく。
これで証拠はばっちりだ。
男の薬指には結婚指輪がはめられているのが見える。浮気中に指輪とはな。相手も御承知ってわけか
『ハッ。俺にはわかんねぇな』
不倫をするようなヤツなんて……人の気持ちもリスクも考えられない。……まぁつまりアレだ。不倫する奴はバカだろ?
ブゥゥゥン。スマホに着信が入る。
『はい……依頼された浮気調査、目処が立ちました。今日は直帰させて貰います』
そういって電話を切る。これで仕事終わりっと。つまりはさ。
不倫するヤツはバカ、だろ?
「本日隣に越して来ました。川中です」
『……クミ?』
「コウ君?」
翌朝の事だった。俺の住むマンションの隣部屋に越してきた若い夫婦……奥さんの川中クミは、俺の幼馴染みだった。
15年ぶりの再会。明るくて前向きで優しかったクミ。俺の初恋の相手。もう人の女房になっちまったのか……。
だが、俺はこの夜、聞いてしまう。
「お隣さん、越してきたばかりでこのマンション、壁薄いの気付いてないみたいね」
女房に言われて理解した。クミの喘ぎ声を!
俺の隣の部屋でクミが……男と寝てるなんて…
ホワイトジュエリア

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